泣き虫な子供の育て方は？泣き虫を克服させる方法とは？

「赤ちゃんは泣くのが仕事」と言うように、
まだ言葉で意思疎通ができない小さな子供はみんな泣き虫です。

しかし、成長して言葉を覚えても、言葉で要求せずにすぐに泣いて訴える子もいます。

親としては、いつまでも泣き虫がなおらないと心配にもなりますよね。

　

　

泣き虫の子供の育て方は？そして泣き虫はどうやって克服するのか？
ということについてまとめてみました。

　

　

子供が泣くということ

　

　

まだ言葉が話せない赤ちゃんは、自分が泣くことで、
「お腹が空いた」「オムツを換えてほしい」「痛い」「かまってほしい」などの要求や感情を伝えます。

泣くとお母さんが来てくれるし、泣くことが自分の気持ちを理解してもらう唯一の手段です。

　

　

言葉を覚えてからも、語彙力の不十分な幼児にとって、
自分の欲求や感情を伝えようにもうまく表現することは難しく、泣いて訴えるしかないこともあります。

また、すぐに泣いてしまう子は、感情のコントロールが上手でなく、
やり場のないその感情を泣くという行為で表現しているのです。

　

　

泣くことも必要

ドイツのグロスマン教授という人の研究に、こんなデータがあります。

泣いている赤ちゃんは唾液中のストレスホルモンがゼロ。

ところが泣くのを我慢している赤ちゃんの唾液中には、
ストレスホルモンがとても多かったという結果です。

　

　

大人でも、思いっ切り泣いた後、すっきりして楽になった経験があるのではないでしょうか。

悲しみの涙に限らず、嬉しい時や感動した時など、泣くことには、
心のデトックス効果があるということは医学的にも証明されています。

　

　

ですから、泣くことは悪いことではありませんし、
無理に止めたり、怒ったりするのは逆効果になってしまうのです。

　

　

泣き虫になる原因

泣くことも必要だとは言え、幼稚園に入っても、小学校に上がっても、
頻繁に泣くようでは心配になります。

公共の場で大泣きされると、人目も気になり、親としては対応にも困りますよね。

　

　

些細なことにも反応し、すぐに涙が出てしまう子がいるのはどうしてなのでしょうか？

子供が泣き虫であることにも、いくつか原因が考えられます。

　

　

まずは、もともと生まれ持った気質である場合。

泣き虫の子どもは、赤ちゃんの時には驚きやすかったり、
光や肌触りにとても敏感だったりすることが多いようです。

　

　

感受性豊かで、よく泣く半面、よく笑い、
相手の気持ちを察して対応することができるようになるという特性も持ち合わせています。

　

　

次に、育て方や環境による場合です。

泣けば周りの大人が助けてくれたり、言うことを聞いてくれたりするという環境で育つと、
泣けばなんとかなるという思考になってしまいます。

また、注目されたいという気持ちが強くて、泣くことで自分をアピールしている場合もあります。

　

　

泣き虫な子との関わり方は？

それでは、泣き虫な子とはどのように関わるのが良いのでしょうか。

効果的な育て方や、泣き虫の克服法はあるのでしょうか。

　

　

①否定しない

「痛くないでしょ！」「そんなことで泣かないの！」などと突き放したり、怒ったりするのは逆効果です。

「転んじゃって痛かったね」「上手にできなくて悔しかったね」というように、
泣いている理由をくみ取って代弁してあげましょう。

しっかりと気持ちを受けとめてあげることで、理解してもらえたという安心感を覚えて落ち着きます。

　

　

②正しい表現方法を教える

子どもには、その年齢や発達に応じた欲求の伝え方があります。

赤ちゃんの時には泣くことで伝わり、解決していたことでも、年齢が上がるとそうはいきません。

　

　

どうして泣いているのか、理由にしっかりと耳を傾け、代弁してやることを積み重ねて、
言葉など、泣くこと以外の手段で伝えるという正しい表現方法ができれば、
ちゃんと受け入れられるということを教える必要があります。

　

　

初めはできなくても、何度も経験を繰り返すうちに、自分で自分の感情を理解し、
それをコントロールしたり相手に理解してもらえるように伝えたりすることができるようになっていきます。

　

　

③毅然とした態度で関わる

普段から子供が泣きやまないからと言って、全て子供の言いなりになったり、
「泣いたら許してもらえる」と思わせるような関わり方をしないことです。

それは決して突き放すのが良いということではなく、
子供がどのように育ってほしいかということを見据えて関わるということです。

　

　

大人になって就職しても、何か気に入らないことがあるたびに泣いていては困ります。

泣いても解決しないということを理解させるのも、親の役目ではないでしょうか。

　

　

泣き虫な子供についてのまとめ

子供がよく泣くのには理由があります。

大人のように別の表現方法を持っておらず、感情をコントロールする力が未熟なのです。

傍にいる親からすると、困ったり、心配になったりもするでしょう。

　

　

しかし、泣くこと自体が悪いわけではありません。

ストレス発散のために、必要な場合もあるのです。

　

　

大切なのは、親が子供の感情を否定しないでしっかりと受け止め、理解して寄り添ってあげること。

その積み重ねで、子どもは安心し、正しい気持ちの表現方法を身に付けて、
いつの間にか泣き虫は克服していることでしょう。